人間と犬の主従関係
何かいけないことをしている犬をしかろうとすると、噛みつこうとしたり、吠えたりうなったりすることがあります。
叩くまねをしただけで反抗的にうなる、声をだしてしかると反応して吠えるなど、犬がこういった行動をとるということは、飼い主である人間と犬との主従関係が逆転してるという証拠です。
人間と犬との主従関係が逆転してるのですから、人間より自分の方が偉いと思っている犬は、自我をとおそうとしてうなったり吠えたりしているわけです。こうなってしまうのは、犬の経験の積み重ねからきているといわれています。つまり、犬がやりたいことをやっていて、吠えたら人間の態度が変わり好きなことを続けることができたなど、犬は人間を細かく観察しているものです。
こういったことが何度も続いてしまうと、犬は「うなる事により自分が好きなことができる」という風に間違った学習をすることになります。
ですので、犬をしつけでしかるときも、何度も繰り返さずに1度で犬にいい聞かせる必要があります。主従関係が逆転しないよう、飼い主が主であり、あくまで犬は従だと充分に分からせる必要があります。
また、「犬をしかると吠える」という問題だけではなく、主従関係を充分にわからせることが、他の色々なしつけにもつながります。考えれば人間だって同じことで、自分より目上の人の話は素直に聞けても、目下の人と感じていたらなかなか素直に聞けないものです。